発達障害を味方につけたい 〜東北大のヒントブックに思うこと〜

私は大学院で研究をしていますが,自身の発達障害に悩まされる日々です。

具体的にはASDADHD(更には過緊張)が悩みの種です。

そんな私が,先日東北大学で刊行された「発達障害のある学生への対応について-教職員向けヒントブック-」について感じたことをまとめながら,こちらを紹介したいと思います。

 

*2022/04/04 追記

筑波大学発達障害啓発マンガについてもコメントしました。

発達障害とは

詳しいことは厚労省のページ

www.mhlw.go.jp

で確認していただければと思いますが,最初の部分だけ引用しておきます。

発達障害は、生まれつきみられる脳の働き方の違いにより、幼児のうちから行動面や情緒面に特徴がある状態です。そのため、養育者が育児の悩みを抱えたり、子どもが生きづらさを感じたりすることもあります。
発達障害があっても、本人や家族・周囲の人が特性に応じた日常生活や学校・職場での過ごし方を工夫することで、持っている力を活かしやすくなったり、日常生活の困難を軽減させたりすることができます。

どういうことに困りがちなのか,どういう対策があるか,などを簡単に知るにはこちらの本で学ぶのもいいかもしれません。

 

ヒントブックの概要

ここからが今回の本題です。

2021年12月,東北大学の学生相談・特別支援センターが

発達障害のある学生への対応について-教職員向けヒントブック-」

www.ccds.ihe.tohoku.ac.jp

を刊行しました。

発達障害のある学生にみられる躓き,教職員がどのように対応したら良いかの対応例,対応の工夫,合理的配慮例など

がまとめられています。

リンク先からPDFでダウンロードできるので,ぜひ多くの方に一読していただきたい内容です。

読んでみて感じたこと

大事なことが簡単にまとまっていて非常に良い資料だと思います。

学生へ対応する教職員はもちろん周りの学生や,困りごとのある学生本人にとって大きな助けになるでしょう。

 

筑波大学DACセンターの発達障害啓発マンガ

*2022/04/04追記

 

今度は筑波大学DACセンターによる啓発マンガを知りました。

dac.tsukuba.ac.jp

DACセンター広報担当のダックスさんによる発達障害の啓発マンガです。

色々な発達障害を併せもつダックスさんと、ASDのネコさん、ADHDのトリさん、LDのサカナさんなどかわいいキャラクターを通して、発達障害について理解する・伝えるきっかけとしてご活用ください。

とのことです。当事者による,非常によくまとまった読みやすい内容です。

ライセンスに関しては以下のように書かれています。

なお、マンガを通して発達障害を多くの人に理解・啓発するため、発達障害啓発マンガはCC0 1.0(パブリック・ドメイン提供)ライセンスを適用しています。

そのため、このページに掲載しているマンガ画像について著作権のことは気にせず、自由にダウンロード・複製・印刷・再配布・改変等をしていただいて構いません。

ダウンロード用(PDF・JPEG)のファイルも下記に記載していますので、

  • 「読者の方が自分の特性を考えるために」
  • 「周りの人に自分の特性を伝えるために」
  • 「周りにいる人の特性をより良く理解するために」

ぜひご活用ください!

早速印刷して研究室の共同休憩室に置いてみました。

いろんな人が興味を持って,お互いに理解する助けになればと思っています。

まとめ

東北大学の学生相談・特別支援センターの発達障害のある学生への対応について-教職員向けヒントブック-」は非常に良い内容です。

こういった情報が周知されることで「発達障害だからこうしなければいけない/ここまでしなければいけない」ではなくて,「こういうことで困っている人がいたらこうしたらいいのではないか」という視点が広まってくれたら嬉しいなぁと思っています。